富士山麓の富士宮の地域山岳会として、60年を越えて歩んで来ました。オールマイティーの登山を楽しむ登山愛好家のスポーツ団体です。温泉山行、スノーシュー山行、高山植物鑑賞山行から夏の日本アルプス縦走、雪稜登山、岩稜登山、アイスクライミング、岩登り、海外の山まで、個人の好みに合わせて「山」を楽しんでいます。一方、地域山岳会として安全登山の普及実践に努力しています。また、地域への活動として、市民バスハイク(市民スポーツ祭登山大会)、夏の富士登山シーズン中の安全登山パトロール、天子山塊の縦走路の草刈り、最近は中学校の林間教室のサポートなども実施しております。

 

 昨今の登山環境は、大きく変わりました。それは、自然をフィールドとする登山ほど、天候の変化に対応を迫られているスポーツはありません。都心での気象変化が激しさを増しました。山の気象変化も激しさを増しています。国土地理院発行の地形図に、新しい記号「!」(雨裂)が表示されているようになったほどです。自然の中で活動している登山では、天候の急変が登山者の生命の危機になりかねません。都市のゲリラ豪雨と同じような雨が、山の中で降ることがあります。それを防ぐには、「登山は、晴れたときに楽しもう」をキャッチフレーズにし、天候の急変での気象遭難の可能性が高まることがないかを事前チェックが必要になったと受け止めています。それでも、いざという時のための、「ハイキングレスキュー」の知識・技術の研修も実施しています。

 

 登山をめぐる環境の変化は、気象だけでなく、「中高年の登山ブーム」の中高年は老齢化し、「山ガール」「山ボーイ」世代は、個人的登山を楽しむ人が多く組織に入って登山をしない傾向があります。そんな若者にも、自然の癒す力に触れてリフレッシュしてもらう登山を実践する地域山岳会として仲間の輪を広げる呼びかけをしています。生涯の趣味として、健康な心身を維持する登山の楽しみを実践していますし、実践していく決意です。そんな山仲間に加わりませんか!

2018年市スポーツ祭日光白根山

会報